第67回日本ハンドボール選手権大会‐準々決勝‐

22日より開幕いたしました日本ハンドボール選手権大会(年末大一番の大会)。
準々決勝からの登場となった琉球コラソン

今日の相手は、今季2戦2敗しているトヨタ自動車東日本です。
昨年から若い力が躍動し今季はリーグ戦においてもプレーオフに近い位置につけているチームです。

今大会から、初の外国人選手であるNo.88趙がコラソンの一員として出場いたしました。
今日まで練習してきた持ち味を出し結果を得るためにチーム一丸となった試合をご報告いたします。

序盤固さが少し見られましたが、真ん中を厚く守る6-0DFが機能し、東日本に得点を許しません。
先行逃げ切りでいきたいコラソンですが、OFでのミスが目立ち両チームともなかなか得点が入らない形になりました。
3分頃に東日本の得点で試合が動き出します。
ここから12分頃までコラソンはミスの連続で東日本が5-0とリードします。
12分過ぎようやくNo.21連のポストシュートで得点しリズムが戻るかなと思われましたが、その後もミスやDFのすきをつかれるなどし11-1と大きく差をつけられます。
なんとか流れを引き寄せたいコラソンは、No.15松信、No.9福田の連続ゴール、そしてNo.88趙の待望の初得点が生まれ勢いに乗るかと思われましたが、退場などもあり前半を7-16と大きく離される形となりました。

9点差は大きい点差であり、引きのDFだと追いつかないということもあり、後半はスタートからコラソンの代名詞でもある高めのプレスDFで走り切ろうと話合い勝負の後半戦へ
負けるわけにはいかない大一番、チームを一つにして戦おうと声を掛け合いました。

後半、立ち上がりこそはどちらに転ぶかわからない展開でしたが、プレスDFが完全に機能し、5連続得点をあげ徐々に差を縮めます。
東日本も得点をあげますが、すぐに攻撃に転じるコラソン。またプレスDFを攻略できない東日本に対し、GK内田の好セーブもあり24分にようやく追いつくことができました。
しかし28分30秒に痛恨の退場者を出し、万事休すに思われましたが、No.88趙のスキを見逃さないステップシュートでゴールを決め28-28で延長戦となりました。

延長戦でもお互い一歩も譲らず一進一退の攻防が続く中で、怪我から復帰したNo.5村山の得点で同点となり、今大会初の第二延長となりました。
お互い満身創痍ではありますが、ここからは気持ちが強い方が勝つということもあり、全員で最後まで戦おうと意気込み最後の10分間へ
第二延長は、No.1棚原の連続ゴール、No.88趙の得点で優位に進める中、最後はN0.23水野のカットインでダメ押しゴールとなり80分間の激闘を勝利で飾ることができました。
GK内田が苦しい時に好セーブを連発し、No.15松信を中心にプレスDFを最後まで突き通せたのは大きな収穫です。
反対に、前半からミスが多くこういった試合展開になったのも自分たちの力のなさでもありますが、チーム全体でつかんだ大きな勝利であります。
明日は今日以上に厳しい戦いが予想されますが、ハードワークすることを心掛け、全員で守って走るハンドボールを試合開始からやっていきたいと思います。

皆様の声援が大きなちからになりますので明日も応援よろしくお願い致します。
明日も、ネット中継もありますので是非ごらんください。
本日は、応援ありがとうございました。

《日本ハンドボール協会HP 戦評より抜粋》
琉球コラソン 38 (7-16, 21-12,2-3,3-2,2-2,3-1) 36 トヨタ自動車東日本
トヨタ自動車東日本のスローオフで前半スタート。今ひとつ調子の出ない琉球コラソンに対し、トヨタ自動車東日本は2番濱口のカットインシュートを皮切りに一気に4連続得点を挙げる。前半10分4-0で琉球コラソンはタイムアウトをとる。タイムアウト後も流れはかわらない。トヨタ自動車東日本はアグレッシブな3-3DFで相手のミスを誘い、9番吉田の速攻などで着実に得点を重ね、前半20分11-2と大きくリードする。その後は琉球コラソンも15番松信のポストシュートなどで4連続得点するが、残り5分過ぎに退場者が相次ぐなど苦戦し、16-7で前半を終える。
後半は琉球コラソン15番松信のポストシュートでスタート。トヨタ自動車東日本も5番遠山のポストシュートですぐさま得点を返す。ほぼ互角の立ち上がりから、琉球コラソンが1番棚原のミドルシュートなどで少しずつ点差を縮めていく。5連続得点もあり、後半12分には20-17と3点差まで迫る。その後は互いに譲らず、一進一退の攻防が続く。
後半17分、トヨタ自動車東日本は退場者を出し、琉球コラソンに流れが傾き始める。琉球コラソンは激しいディフェンスでトヨタ自動車東日本を苦しめ、スピードをいかしたオフェンスで着々と点差を縮めていく。後半24分には、1番棚原の7mスローでついに同点に追いつく。その後は両者決定的な連取ができない。後半28分、1点ビハインドの琉球コラソンは退場者を出す。これで勝負あったかに見えたが、琉球コラソンは粘りのディフェンスで守り切り、88番チャオのミドルシュートで再び追いつく。そのまま後半を終え、28-28で試合は延長戦へ。
第一延長前半は互いに得点を取り合い、31-30で第一延長後半へ。トヨタ自動車東日本は開始早々2連続得点をし、点差を3点に。しかし、4番山田の失格をきっかけに琉球コラソンが再び追い上げる。終了間際に5番村山のサイドシュートで追いつきここでも勝負は決まらず33-33で第2延長へ。第2延長前半は一進一退の攻防が続き、35-35で終える。第2延長後半、琉球コラソンは退場者を出し苦しい立ち上がり。しかし、GKのセーブもあり、2分間を守り切る。その後は得点を連取し、36-38で琉球コラソンが勝利した。